泌尿器科の診療|膀胱炎や前立腺肥大、過活動膀胱などについて

泌尿器科

urology

大阪市西区 やだクリニックの診療案内泌尿器科の診療と主な対象疾患

日本泌尿器科学会 認定専門医による
泌尿器科外来は、火曜日の午後に行っております。

泌尿器科を受診される際にはご注意くださいますようにお願いいたします。

urinary tract infection

尿路感染症

尿路に細菌などが感染し炎症を起こしたものを尿路感染症といいます。
炎症を起こす場所によって、腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎などに分類されます。

  • 急性膀胱炎・腎盂腎炎

    急性膀胱炎・腎盂腎炎

    膀胱炎は尿路の構造上、男性に比べ女性に多く、長時間トイレを我慢したり、性行為や月経、過労など細菌が入り込みやすく増殖しやすい環境で発症すると考えられます。
    典型的な症状としては、排尿時痛、頻尿や残尿感、尿の濁り、血尿などがあります。発熱は膀胱炎ではまれですが、腎盂腎炎では高熱を伴います。

  • 急性尿道炎

    急性尿道炎

    尿道炎は男性に多く、尿道口から細菌などが尿道に入り込み感染して発症します。性行為による淋菌やクラミジアなどの感染が原因となることが多く、症状としては、排尿時の尿道痛、尿道口から膿が出る等があります。
    性行為が原因である場合はパートナーも診療を受ける必要があります。

  • 急性前立腺炎(急性細菌性前立腺炎)

    急性前立腺炎(急性細菌性前立腺炎)

    前立腺は男性臓器で、尿道口から入った細菌などが前立腺に感染して炎症を起こす病気です。症状としては会陰部痛や頻尿、残尿感、射精痛などがあります。その他、前立腺炎は「慢性細菌性前立腺炎」「慢性前立腺炎・骨盤痛症候群」「無症候性炎症性前立腺炎」に分類され、症状は似ている部分も多く、原因は多岐にわたります。

  • 性感染症

    性感染症

    性行為によって感染する病気を総称して性感染症といいます。
    クラミジア性尿道炎、淋菌性尿道炎、カンジダ感染症、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどがあります。なかでも梅毒はここ最近で急激に増加しており、陰茎や外陰部に強い炎症や潰瘍ができた場合には、迷わず受診される事をお勧めします。また感染後、発症するまでの自覚症状がない期間にパートナーに感染させてしまうこともあり、不妊症や母子感染につながる可能性もあることから、早期発見・早期治療が大切です。

urination trouble

排尿に関するトラブル

  • 前立腺肥大症

    前立腺肥大症

    前立腺は男性のみにある臓器です。前立腺が加齢とともに原因不明に大きくなることで尿道や膀胱を圧迫し、その結果、尿の出が悪くなったり、勢いが弱くなったり、回数が多くなったりする病気です。前立腺がんによる初期症状も前立腺肥大症と同様であることが多いため、排尿に関わる症状がみられる場合は、早めに専門医を受診するようにしましょう。

  • 前立腺がん

    前立腺がん

    男性のみにある前立腺に発生し、泌尿器科で最も多いがんです。早期には多くの場合自覚症状がなく、進行に伴い前立腺の中を通る尿道が圧迫されてくると、前立腺肥大症と同様に排尿障害(排尿困難、頻尿、残尿感など)が現れます。血尿により見つかることもあります。自覚症状に乏しい早期でも、血液検査(PSA)や専門的な診察を受ける事で早期発見が可能です。50歳を過ぎたら専門医で検診を受けることお勧めします。

  • 過活動膀胱

    過活動膀胱

    膀胱が過敏になった結果、充分に尿が溜まっていないのに急に尿意をもよおしたり、尿意を我慢できなかったり、結果として漏らしてしまったりする病気です。回数も多く、昼夜に関わらず何度もトイレに行く事もあります。
    神経のトラブルが原因であったり、それ以外の原因もたくさんあり、なかには、複雑に原因が絡んで正確に特定できない場合もあります。

  • 夜尿症

    夜尿症

    夜尿症とは、5歳以降で月1回以上のおねしょが3ヶ月以上続く状態をいいます。
    おねしょは主としてこどもの症状ですが、10歳児でも約5%にみられ、まれに成人まで続くケースもあります。また成人してから発症するケースもあります。こどもの場合は、神経の未発達や精神的要因、生活習慣の乱れなどが原因となることが多いようです。一方、大人の場合には、糖尿病や睡眠障害に加え、重大な脳や神経の病気が関わっていることもあります。

  • 間質性膀胱炎

    間質性膀胱炎

    尿路感染を原因とせず、頑固な頻尿や、尿意を我慢した時の下腹部痛などを来す慢性的な膀胱炎です。細菌感染を原因としないため、急性膀胱炎とは異なり、多くの場合、尿には異常がありません。急性膀胱炎として治療を受けたにも関わらず同様の症状が頻繁に繰り返される場合は、専門医の受診をお勧めします。

hematuria

尿に血が混じる(血尿・尿潜血)

  • 尿路結石症

    尿路結石症

    尿路(腎臓から尿道までの尿の通り道)にある結石が原因で発症する病気で、尿に血が混じることも多くあります。
    尿路結石は多くの場合、腎臓で生まれます。まれに膀胱で生まれる場合もあります。腎臓で生まれた結石は、腎臓にとどまっている間は自覚症状がほとんどないのですが、尿管へ移動して詰まると腰背部や側腹部に激しい痛みを感じたり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。しかし、結石があっても無症状のこともありますので、一度でもこのような症状を感じたら専門医の受診をお勧めします。

  • 尿路上皮がん(腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、尿道がん)

    尿路上皮がん(腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、尿道がん)

    尿路のがんの総称で、多くは尿路の内側をおおう移行上皮から発生します。発生する臓器により名前があります。血尿により見つかることが多いのですが、初期においては「無症候性血尿」と呼ばれ、尿が赤い以外に症状を伴わないことが特徴です。
    最も発生頻度が高いのは膀胱がんで、泌尿器科のがんでは前立腺がんに次いで2番目に多いがんです。膀胱がんが進行すると膀胱炎に似た症状になることもあり、一般的な治療で治まらない膀胱炎症状には注意が必要です。

other

その他

  • 勃起不全(ED)

    勃起不全(ED)

    勃起力の低下により、満足な性行為を行うのに充分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発することをいいます。
    原因としては、加齢や病気などによる身体的原因と、ストレスなどの精神的、心理的な原因、糖尿病、高血圧症などの心血管系の病気や、肥満と運動不足、喫煙などの生活習慣からも起こるといわれています。ED治療の第一歩は上記のような原因を取り除くことですが、問診や健康チェックで問題がなければ、まず内服薬を試してみるのが最近の傾向です。当院でも内服薬の処方は可能ですので、是非、ご相談ください。

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